黄色の台に並んだ採血管

性病の種類と症状・検査のしかた

性病(性感染症)は、セックスでうつる病気です。症状が出ないものも多いので、どんな病気があり、どう調べるのかを、公的機関の情報からまとめました。

性病について知っておきたいこと

  • 症状がなくても感染していることがある

    気づかないまま人にうつしてしまうこともあります。

  • 一度治っても、何度でもうつる

    免疫ができない病気が多く、相手が治療していなければまたうつります。

  • 治療しないと重くなることがある

    不妊や流産・早産、梅毒では心臓や神経の病気の原因にもなります。

  • 1 回のセックスでもうつることがある

    セックスには、膣・口・アナルでの性交を含みます。

主な性病と症状・検査

気づきにくい の札は、症状が出ないことが多い病気です。症状がなくても検査で見つけられます。

性器クラミジア

細菌(クラミジア・トラコマティス)

男女とも、症状が軽く気づかないことが多い

男性
排尿のときの痛み・尿道のかゆみ
女性
おりもの・不正出血
  • 検査:尿(女性は膣のぬぐい液)。のどはうがい液
  • 受けられる時期:感染が心配な機会から 3 週間たってから

淋菌感染症(淋病)

細菌(淋菌)

女性は症状がないことが多い

男性
排尿のときの痛み・尿道から膿
女性
おりもの・不正出血
のど
違和感。症状がないこともある
  • 検査:尿(女性は膣のぬぐい液)。のどはうがい液
  • 受けられる時期:感染が心配な機会から 7 日たってから

梅毒

細菌(梅毒トレポネーマ)

痛みやかゆみがなく、症状が消えることもある

はじめ
感染したところ(性器・口など)の硬いしこり・ただれ
その後
手のひら・足の裏・全身の発疹
  • 症状が出るまで:2〜4 週間
  • 検査:採血
  • 受けられる時期:感染が心配な機会から 30 日たってから

HIV

ウイルス(HIV)

感染して早い時期に、発熱・のどの痛み・筋肉の痛みなどインフルエンザのような症状
  • 検査:採血
  • 受けられる時期:感染が心配な機会から 60 日たってから

性器ヘルペス

ウイルス(単純ヘルペスウイルス)

性器やそのまわりの痛みのある小さな水ぶくれ・浅いただれ。初めてのときは発熱をともなうことが多い
  • 症状が出るまで:3〜7 日
  • 検査:症状が出てから、診察か患部のぬぐい液

尖圭コンジローマ

ウイルス(ヒトパピローマウイルス・HPV)

性器や肛門のまわりの、先のとがったいぼ。痛み・かゆみはないことが多い
  • 症状が出るまで:数週間〜2〜3 か月
  • 検査:症状が出てから、診察

トリコモナス

原虫(膣トリコモナス)

男性は症状がないことが多い

男性
排尿のときの痛み・頻尿
女性
おりものの増加・におい・かゆみ
  • 検査:尿(女性は膣のぬぐい液)

性器カンジダ

真菌(カビ)

男性は症状がないことが多い

男性
かゆみ・水ぶくれ
女性
外陰部のかゆみ・白いヨーグルトのようなおりもの
  • 検査:尿(女性は膣のぬぐい液)

マイコプラズマ・ジェニタリウム

細菌(マイコプラズマ・ジェニタリウム)

女性は症状がほとんどないことがある

男性
排尿のときの軽い焼けるような感じ・陰茎から透明か濁った分泌物
女性
頻尿・排尿のときの痛み・骨盤の痛み・膿のような分泌物・性交のときの痛み
  • 検査:尿(男性)・膣のぬぐい液など。のど・直腸はそこから採ったもの

ウレアプラズマ

細菌(ウレアプラズマ・ウレアリチカムなど)

マイコプラズマ・ジェニタリウムと同じ仲間の細菌で、性的な接触でうつり、尿道炎などを起こす
  • 検査:尿(女性は膣のぬぐい液)。のどはうがい液

HPV(ヒトパピローマウイルス)

ウイルス

感染しても、多くは自然に消える

低リスク型
尖圭コンジローマ(性器のいぼ)の原因。主に 6 型・11 型
高リスク型
体に残り続けると、子宮頸がん・肛門がんなどの原因になる。16・18・52・58 型など
  • 検査:ぬぐい液(調べる型の範囲で料金が違う)

B型肝炎

ウイルス(B型肝炎ウイルス)

発熱・だるさ・黄疸などの急性肝炎
  • 検査:採血

C型肝炎

ウイルス(C型肝炎ウイルス)

ほとんどの人は自覚症状がない

だるさ・食欲がない・吐き気・黄疸などの急性肝炎。症状が軽いことが多い
  • 検査:採血
何の検査を・どこで・いくらで受けられるかは性病検査はどこで受ける?項目と料金を比べる

症状があるときは何科へ

症状があるときは、検査だけでなく医療機関を受診しましょう。治療は飲み薬や塗り薬での通院が基本です。

だれでも
性病科・感染症科
男性
泌尿器科
女性
産婦人科
のどの症状
耳鼻咽喉科
皮膚の症状
皮膚科

予防について

  • コンドームは有効

    精液や膣分泌液が粘膜に触れるのを防げます。ただし、すべての性病を防げるわけではありません。

  • 肝炎はワクチンで

    A型肝炎・B型肝炎は、ワクチンで予防できます。

  • ピルでは防げない

    ピルは避妊のためのもので、性病は防げません。

このページは公的機関とクリニックの公式サイトの情報をまとめたもので、医療の助言ではありません。気になる症状があるときは、医療機関を受診してください。

出典